今月の天体:オリオン座、おうし座

 

四季の星座のうちで、明るい星が一番多く最も華やかな、冬の星座たち。
その中でオリオン座とおうし座の二つの星座とそのなかに位置する天体で星の一生をおおまかにたどることができます。
先ず、その均整のとれた姿形で人気の高いオリオン座の三ツ星の左下あたりに望遠鏡を向けてみましょう。
鳥が羽を広げたような形をしたガスとチリの集まりである「オリオン大星雲」が観えてきます。
ここは現在進行形で多くの星が生まれつつある星の製造工場ともいうべきところで、星雲の中で4つペアになって輝いているのは誕生して数十万年しか経っていない幼少期の星たちです。
次におうし座の肩のあたりに目をやると、なにやら6~7個の星が明滅しています。
かの清少納言も“星はすばる”と枕草子の中でその美しさを称えているプレアデス星団(和名はすばる)です。星は生まれた頃、通常集団を形成しており、このような若い星々の集団を散開集団と呼びますが、プレアデス星団はその中でも特に有名なものです。
望遠鏡や双眼鏡を向けるとあまたの星々が白い宝石のように輝き、その美しさに思わず息をのんでしまいます。
こうして群れを成して生まれてきた星たちも、長い時を経るうちに、次第に離れ離れになって一人立ちしていきます。
オリオン座の右下で青白い光を強烈にはなっているリゲルは若々しい青年期の星です。
最後に、リゲルと対角線上で肉眼でも赤っぽく輝いて見える星が年老いて死期が近づいているぺテルギウスです。
白い星は表面温度が一万度以上ありますが、内部で行われている核融合反応のため、年をとるにつれ次第に膨張していきます。それに従って表面温度も徐々に下がり6000°台(黄色)、4000°台(オレンジ)という段階を経て3000°台まで下がると赤くなって寿命が尽きていきます。
太陽の8倍以上の質量を持つ星は最後に超新星爆発を起こして壮絶な死を遂げますが、ぺテルギウスの場合、今月にその光景が観測されてもおかしくないというほど死が迫っているようです。(ただ、この星は地球からの距離が640光年あるので、実際に爆発したのは640年前ということになります)
このように星の一生という観点から夜空を眺めてみると、また楽しさと興味が一段と増すかもしれません。

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