5月のおすすめの天体は、火星でございます。
土星や木星は毎年地球に近づきますが、火星は2年と2ケ月毎にしか地球に近づきません。
その火星が5月末に近づいてきます。
ただ火星の場合、太陽を回る軌道がいびつな楕円のため、近づいても大接近、中接近、小接近となり、今年は中接近で、観望の条件としてはまずまずといったところでしょう。
火星は肉眼でみても赤っぽく見えますが、それは火星の土壌の中に酸化鉄が多いためなのですが、このことは過去に液体の水が存在していた証拠でもあります。
現在の火星は、平均気温が-50℃位。大気も二酸化炭素が大半で、水も土の中に氷として存在しているようです。とても人間が住めるような環境ではありませんが、世界の科学者達の中には地球が温暖のため、将来住めなくなるのを見越して「火星を人間が住めるような惑星に改造して移住しよう」と計画している人達もいるようです。
数百年、数千年をかければ、理論的には可能なようですが、変えることができないのは重力です。
大きさが地球の半分しかない火星は、重力が地球の三分の一となります。
このことが長い年月の間に、人間の体にどのような影響を与えるかは、まだ未知数のようです。
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